「JCC 夏休みアドベンチャー in 静岡」2024/08/22[1日目]

JCC(日本の子どもの合唱団)は、ミュージカルのワンシーンのように歌って踊る、欧米式の合唱「ショークワイヤー」の活動をしている団体です。

通常、子ども達それぞれの個性を大切に、ユニークに、オリジナリティ溢れて輝くように、「Shine!」を合言葉に、ひとりひとりのエネルギーと個性を最大限に表現するにはためのワークショップを不定期に、全国(時には海外でも)で展開しています。

この団体の代表理事を務めるAmyは私の10年来の親友です。

2024年の春から、Amyが実験的に、将来、グローバルに活動できる子ども達を育成することを目標に、群馬県の太田市・桐生市で、月に2回、定期的に日英バイリンガルで行うJCCワークショップを行っているのですが、実は7月に、特別ワークショップin群馬「たのしくリズム」のゲスト講師としてお招きいただきました。

その時に、「海を見たことがない」という子ども達が「みかんの花咲く丘」を歌っているということを聞き、「群馬県に住む子ども達に、一度、海を見せてあげたい!」という思いから、「群馬県の子ども達を静岡へ連れてきたらどうか?」という提案をさせていただきました。

それを機に、今回の『JCC 夏休みアドベンチャー in 静岡』が開催されることとなったのです。

私は、群馬に住む子ども達が、美しい静岡の世界遺産「三保松原」を体験し、どんなことを感じて、どんな反応をして、どんな歌を歌うかな?と考えただけでワクワクしていました。

と同時に、マリンズルームの子ども達のことを考える時、世の中に「海を見たことがない」というお友達がいることを知り、その子ども達が、自分たちにとっては普段見ている当たり前にある海を見て、何かしら反応する姿を見る時に、きっと何かを感じ、その感じる心が大きな音楽性をも育むだろう・・・と確信していました。

そのことから、今回、小学生以下のマリンズルームの生徒たちに声をかけ、希望する年長さんから小学6年生まで、計7名のマリンズルームの生徒たちが今回のワークショップに参加することができたことをとても嬉しく思います。

「群馬の子ども達がせっかく静岡に来るならば、この体験を何らかの形に残してあげられないか?」と考えていたのですが、ここで、打楽器奏者としての血が騒ぎ・・・思いついてしまいました!

「オーシャンドラムを作って、それを歌を歌う時に使えばいいじゃないか!」

と・・・。

そういう理由で、1日目、サポート・アーティストに立候補し、参加の子ども達と全力でオーシャンドラム作りをさせてもらいました!

(JCCの考え方で、「そこにいる人は、大人も子どももみんな一緒に!ということで、予備の材料があったことから、付き添いで来ていたマリンズルームのお母さん達もみんな一緒に作業をして、みんなで作成できたこともまた、嬉しい思い出です!)

今回のブログは、そんな1日目のオーシャンドラム作りについて、書いていこうと思います。

会場は「みほしるべ」さんの会議室をお借りしました。

ブルーシート等で、汚さないようにして使わせてもらうとはいえ、砂を部屋に持ち込んでの製作に喜んで協力していただいた「みほしるべ」さんには、感謝しかありません。

この場を借りて、ありがとうございました!

   群馬の女の子 : 私、海を見たことないの。
   静岡の女の子 : えー?えーー??見たことないの?本当に??

静岡の子の「信じられない!」という表情が忘れられません。

群馬から来た男の子は、バスを降りたからすぐに海に着くと思ったらしく、海へと続く歩道を歩いていても、「海ー!海はまだー???」と叫び出す(笑)

そんな会話に「ホンモノ」を感じ、体験することの大切さを改めて実感しました。

↓まずは、説明から。どんなものを作るのか、砂が多いとどんな音がするか、石が多いとどうなるか、入れる「物」や「量」で音が変わることや三保の鉢巻石の話などもしました。

↓お話を聞いたあとは、海へレッツゴー!

↓羽衣の松について、話しています。今は3代目松ですが、先代の松も根元は海側に残っているので、忘れずに見て欲しかったのです。

↓現在の羽衣の松

↓石探し、貝殻探し、素敵なものあったかな?大きな子が小さな子の手を引いてくれています。

↓三保松原で海の音を聴く子どもたち。お船も見えています。


群馬の子ども達と静岡の子ども達が出会って仲良くなってつながる。素敵な素敵な時間でした。

     生まれて初めて海を見て波の音を聞いた子ども達。

     海がすぐそばにある生活をしていて、海を知らない友達を初めて見た子ども達。

     松原に入ると風がなくなって防風林ってこういうことなんだと体感した子ども達。

     なんで、石はみんな丸いのか?を体感した子ども達。


子ども達同士で貝殻がみんなに行き渡るように分け合っていて、見つけた素敵な石を見せ合ってよろこび合う姿が微笑ましかったです。
素晴らしいな。

↓石投げをして遊ぶ子どもたち。誰が1番遠くへ投げられるかな?

↓みんな全力です!!

↓誰か知らない人が作った石の山。負けないようにさらに高い山をつくる!と頑張っていました。

大満喫して、なんと1時間も浜辺にいました。

その後はみほしるべに戻っていよいよ製作タイムです。

↓まずは中身を決めます。音を鳴らしてみて、石を減らしたり、砂を増やしたり、自分の好みの音を探っていきます。

左下の女の子、サウンドチェックしていますね。

↓その後は、テープで止めます。何色がいいかな?

↓最後はデコレーション。絵を描いたり、シールを貼ったりして自分だけのオーシャンドラムを作りました。

↓できたよ!

天気が心配でしたが、松原へ行って、散策する間は晴れていました。逆にお日様カンカンデリだったら、熱中症の危険もあり、こんなに長く海にいることはできなかったでしょう。

やりたいことは全てできました!
帰りは土砂降りの雨で、タクシーを使いましたが、その道中、土砂降りの雨も子ども達には楽しくてしょうがなかったようです。

素晴らしい1日になりました。

23日はAmy担当です。英語で日本の歌を歌います。
自分を輝かせることができる子供達を1人でも増やしたいという想いは、私もAmyも同じ。

22日に作ったオーシャンドラムも使います。

どんな相乗効果がみられるのか?

二日目の様子は次のブログをご覧ください。

※今回のワークショップについては、世界遺産の文化財を採取するということで、静岡市へ届出を出して許可をもらって採取しています。

たのしくおんがく!