発表会!Kちゃん、Sちゃん姉妹

バラのお花をお小遣いから出してくれた姉妹のSちゃんとKちゃんです。

マリンバで参加した妹のSちゃんは、マリンバをやっている親戚のおばさまが県外にいらっしゃいます。

他のピアノ教室からマリンバをやりたくて移籍してきたSちゃんですが、あまり楽譜は読めず先生がお手本をいつも弾いてくださっていたようです。

私は楽譜は自力で読ませる主義なので、体験レッスンの際も自分で読まなくちゃ、先生はお手本見せてあげないからねと伝えてありました。

それを踏まえて、マリンバ頑張ってみる!と入会した経緯があります。

さあ!発表会まで、ソルフェージュ力を高めるためにも頑張ってリズム動作をしました。

何回もへこたれそうになりながら、できない自分にイライラしながら、でも、やったらやったところは出来るようになっていく、、、自分と向き合う時間でもあったのではないでしょうか?

しっかりと本番こなしてくれました!

終わった後は、たくさん間違えたからやり直したいと言っていたそうです。

プリプリ自分に怒っていたそうですが、それだけ悔しい思いもできてこれからにつながる経験になったのではないかと思います。

難しいかな?と思っていた装飾音も、最後の追い込みが頑張ってあったので一箇所だけ挑戦しました。ちゃんと演奏できました!

これからのピアノレッスンは自分がわかるところに戻って、自分で譜読みをしていくことにしました。マリンバも楽しくやっていこう!

かんたーん!と言っているSちゃんですが、果たしてどうかな?

そして、お姉ちゃんのKちゃん。

Kちゃんも、お手本がなくなることや自分で譜読みしていかなくちゃいけないことが前の先生と変わるけど大丈夫か?と確認した上で移籍してきました。

発表会の選曲も自分で譜読みするよということで決めて、いつまでに何が出来るようになっていなくちゃいけないかというステジュールも立てました。

毎回のレッスンても、練習方法や練習場所など、かなり細かくわかりやすくノートに書いて行くようにしました。

順調に見えたKちゃんですが、難しいところになるとやはり気持ちがついていかなったようです。

一週間前、遂に練習の手が止まりました。

おや?練習してないな?とレッスンで思った時、ちょうどお母様からも、ラインが届きました。

練習してもどうせ間に合わないからとやらなくなってしまった、声かけしてもやらないのでそのままレッスンに行かせますとの内容でした。

一瞬、私の中でも考えました。

楽譜見ていいよと言うか、できないところをカットしてやるか。

でも、私が出した答えは

「Kちゃんが発表会をその演奏ででたいならそれでいいよ」

と伝えました。

そうしたら、しばらく考えたKちゃんは、「やだ…」とぽつんとつぶやきました。

やるなら先生は見捨てない。でも、練習するのも発表会でステージに立つのもKちゃん自身だから先生は代わってあげられない。

そうやって話をしていると、「やる。。。」と泣きながら話してくれました。

よし!じゃあやるよ!

出来るまで諦めないこと。もう一回!もう一回!後10回!そうしたらちょっと前からやるよ!はい、もう一回!できない曲は渡していないよと励まし続けました。

そうやってやればできるようになるよと何十回も同じところを繰り返してレッスンしていきました。

夏休みのレッスンを前倒しして、次の日も、またその次の日もレッスンに来てくれたKちゃん。

毎日早起きして、時間を見つけて何時間も追い込んだと思います。

そして迎えた本番。

舞台裏では緊張はしていないと言っていました。

挨拶の時にはパパとママの顔を見つけて笑うんだよ、最後まであきらめないよ、最後の和音はしっかり弾くよ!と伝えて背中を押しました。

ちゃんと暗譜で弾き切りました!やったー!

戻ってきたKちゃんをぎゅっと抱きしめました。

Kちゃんの演奏は表現力を見るともちろんまだまだです。技術面でもまだまだです。

でも、今回は「全てを一人で譜読みする」という目標でした。

途中で負けそうになりましたが、やり遂げました。

素晴らしいことだと思います。

Kちゃんを抱きしめながら、私もうるうるしてしまいました。

やればできる

やらなければそこまで

ピアノを通じて、頑張ればできるってこと、勉強や他の習い事にも自信を持って生かして欲しいと思います。

たのしくおんがく!